霊障とは

人間は死んで肉体が滅びると魂(霊)となります。死後に魂が赴く先を仏教では六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天道)と呼び、何処へ行くかは故人の生前の行いによって御仏が決めます。
人・天の二道は善趣、他の四道は悪趣とされます。生前に正しく生き、功徳を積んだ者の魂は成仏し、六道の中でも極楽浄土とも言える善趣へ行き、魂の修行に入ることができます。逆に、生前に罪を犯した者の魂は悪趣に落とされ、成仏できず苦しむことになります。
霊障とは、悪趣で苦しむ悪霊が救いを求めて生きている人間に憑依することによって起こる様々な悪い現象のことを言います。生きている人間と霊では存在している次元が異なるため、多くの人は憑依されていることに気付きにくく、時間をかけて次第に憑依の影響が大きくなり、やがて強い霊障となって現れてきます。
霊障には一般に以下の症例が見られます。

  • 長期間病院へ通院しても治らない難病(癌・リウマチ・膠原病、人工透析、糖尿病など)や奇病
  • 原因不明の体調不良(悪寒、寒気、吐き気、倦怠疲労、肩こり、めまい、不眠)
  • 精神疾患(鬱、統合失調症、幻聴、幻覚、多重人格、パニック障害、発達障害、ヒステリー、自殺願望)
  • 引き籠り、不登校、無気力、いじめ、暴力、アルコール・ギャンブル依存、問題行動
  • 皮膚病(アトピー性皮膚炎など)、アレルギー
  • 家族問題(不倫・離婚、夫婦・親子関係)、身体が健康でも子供を授からない不妊
  • その他、真面目に努力しても何故かうまくいかず、不運・事故・怪我などのトラブルが続く、怪奇現象

以上のような症状が霊障によるものかどうかは、霊視をすることですぐに分かります。
霊視の結果、霊障が原因と分かれば、当院でのお祓い・除霊、浄霊、供養などで根治することができます。
逆に霊障が原因で無いことが分かれば、やはり通院を続けられることをお勧めします。霊や憑き物が病気や不調の本当の原因であることは実は少なくありません。霊障が原因の場合は病院では治りません。悪霊に憑依されている期間が長ければそれだけ症状は悪化していきますので、出来るだけ早く霊の憑依に気付き、何かおかしいなと不思議に思った時点で当院にご相談頂くことがその後の早い回復と社会復帰につながります。

悪霊とは

生きている人間に憑依して霊障を生じさせる悪霊には一般的に以下のものがあります。

先祖霊

私達には沢山のご先祖様がいます。ご先祖様の中には善行や功徳を積んで成仏されている方も居れば、他人を傷つけたり、殺めたりと何等か罪を犯したため、成仏できずに地獄で苦しんでいる方も居ます。前者は霊界で力を持つため子孫を護ってくれる守護霊となり、子孫の成功や繁栄を陰に陽にサポートしてくれる心強い存在となります。
しかし、後者は成仏できずに苦しんでいることを子孫に気が付いて欲しくて憑依しやすい人(霊媒体質)を選んで憑依し霊障をもたらします。成仏するためには血がつながった直接の子孫に供養してもらう必要があるからです。
我々子孫にできる先祖供養とは、修行を積んで法力を持つ僧侶にお経をあげてもらい一緒に手を合わせることしかありません。
霊視の結果、先祖霊の障りであることが分かった場合、お祓いや除霊では一時的に先祖霊を祓ったとしても、またすぐに戻って来てしまうため解決にはなりません。この場合には、浄霊や供養により成仏して頂き、本来行くべき霊界へ帰ってもらうことが根本かつ恒久的な解決になります。

憑依された人とは直接血のつながっていない(先祖ではない)霊が憑依していることもあります。
憑依された人の先祖が過去に悪行を行い、被害を受けた側が恨みを持ち、悪行を行った者の子孫に対して仕返しをしにきているようなケースです。先祖が作った悪因縁・業(カルマ)のために子孫が苦しみます。憑依されている人自身が過去世で作ってしまった罪が原因で今世に苦しむ場合もあります。これらの場合も同じの理由により、家系・前世の因縁の解消には霊界におけるトラブルを詳細に調べたうえで、浄霊や供養が必要になります。

ご先祖様が生きていた過去の時代と現代では、勿論善悪の基準は異なります。生きること自体が厳しかった昔、致し方なく悪いことをしてしまったのかもしれません。しかし理由に依らず悪行を行うと死後成仏できずに地獄で苦しむことになり、しかも子孫に因縁を残してしまいます。このような悪因縁を作らないためには、今を生きている私達はこの法則を正しく理解し、自分自身が将来悪霊に成らないためにも、せめて以後の人生では善行を積んでいくよう日々努力していくことが何よりも大切です。

水子霊

親を選んで母親の身体に宿ったものの、諸々の事情によりこの世に生まれて来られなかった子供のことを水子と言います。
水子に怨念は無いと言われますが、親の罪は消えることはありません。水子の霊を慰め冥福や生まれ変わりを願い、供養を行うことが自分たち親のその後の幸せにもつながってきます。
水子の供養を怠ると、水子の兄弟・姉妹にあたる我が子の思春期に登校拒否、引きこもり、発達障害など様々な悪影響を及ぼすことがあります。水子は産まれてこれた兄弟・姉妹を羨ましく思うからです。水子による霊障もお祓いや除霊では解決しません。直接血縁でつながっているからです。

生霊

生霊とは、生きている人が嫉妬・執着・怒りなどの強い念(魂の一部)を特定の相手に向けて飛ばすことです。
飛ばした人は自覚なく飛ばしていても、受けた人だけでなく、飛ばした本人も運気が低下したり体調を崩してしまいます。

低級霊(不成仏霊・地縛霊・浮遊霊)

成仏できていない霊のことで、この世に未練を残していたり、何処にいくべきか分からず彷徨っている浮遊霊や、亡くなったことを自覚できず強い怨念のためその場を離れられない地縛霊のことを言います。
これらの霊が土地・家屋の中に居ると住民に憑りついたり、不思議な現象や怪奇現象をおこすため、土地・家屋のお祓いを行う必要があります。霊媒体質の人が偶然その場を通りかかったというという理由だけで憑依されたりします。霊媒体質の人は霊から見つかりやすいので特に注意が必要です。
先祖とは異なり血縁が無いため、お祓いや除霊で再び憑かれないように対処します。霊媒体質の方には当院のお札やお守りをお勧めしております。

動物霊

成仏していない動物の霊のことですが、それだけではありません。姿は龍・狐・蛇のような動物でも、狐のように稲荷に仕えている眷属が何かの理由で人間に憑くことがあります。動物霊に憑つかれると、人が変わってしまったかのように性格が豹変し、欲求(特に性欲、食欲)を抑えられず欲望の赴くままに行動します。動物なので欲を抑えることがありません。一例ですがギャンブル、アルコール、風俗などに依存します。動物霊の霊障は特に激しいです。

神仏の祟り・呪詛

御神木を切ってしまったとか、何らかの理由で神仏から祟りを受けている。
誰かが激しく憎んだりして神仏や悪霊に祈願した呪いによる災いが自分に及んでいる。